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1970年代にバイキング2号着陸機に搭載された地震計による火星地震データを公開しました

1970年代にバイキング2号着陸機に搭載された地震計による火星地震データを公開しました。 元データはテキサス大学の地球物理学研究所 (UTIG) とマサチューセッツ工科大学 (MIT) によって独立に処理され、世の中には2種類のデータが存在していました。 UTIGが処理したデータは、アポロの月地震計データと一緒に、宇宙研に送付され、これがバイキングのデータをDARTSでアーカイブし公開することの直接的なきっかけとなりました。 MITが処理したデータはNSSDCによって保管されていましたが、長い間使用されていませんでした。 これらの古いデータを解読することは困難でしたが、データフォーマットの分析を行い、 技術的な記述を添えて、両方を使いやすいデータセットとしてDARTSから公開しました。 また妥当性を検証するためにUTIGとMITの2つのデータを比べた結果、フォーマットは違うものの、 本質的に同じものであることを確認しました。 たとえば、1970年代に発表された論文 "Seismology on Mars" に掲載されている有名な図 (右上) を MITの処理したデータ (DD030692_F3/8260, 8270, 8280, 8290, 8300) から新たに再現することができ (右下)、データが正しく復元できていることを検証しました。(2015年5月)


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最終更新日: 2017年11月07日