天体の明るさ

カテゴリー: 物理・天文学関連

天体(星)の明るさは、「等級」という単位で表します。値が大きいほど暗い(小さいほど明るい)ことを表します。1等級の差で約2.5倍明るさが違います。

また、天体は可視光線だけでなく、様々な電磁波を放出しているため、どの波長域で測るかによっても星の等級は異なります。そこで、特定の波長域の測定によっても等級を求めます。

最も一般的に使われるのは、紫外線領域を中心としたU等級、青色を中心としたB等級、可視領域を中心としたV等級です。目で見たときの等級はV等級に最も近くなります。

他にも、等級には様々な表し方があります。
「実視等級」は、肉眼で感じる天体の明るさです。
「絶対等級」は、天体を10パーセク(約32.6光年)の距離から見たときの明るさです。距離の遠近による見かけの明るさの違いを補正しているので、天体の真の明るさを比較するのに利用します。
たとえば、太陽の見かけの等級は?26.7等、絶対等級は4.8等です(可視領域(V等級)で比較)。