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「さきがけ」磁場観測データの公開

宇宙科学研究所(ISAS)では、継続的に、過去のISASミッションが取得し、大学等に保管されているデータの集約・整備・公開を進めています。 この度、ハレー彗星探査機「さきがけ」による 惑星間空間磁場観測データ および軌道データ を公開しました。 「さきがけ」は、1986年に地球に最接近したハレー彗星を探査するために、1985年に打ち上げられた我が国初の「人工惑星」です。 工学試験探査衛星という位置づけながら、半年後に打ち上げられた双子の探査機「すいせい」と科学計測機器を分担して搭載し、 太陽風イオン観測器(SOW)、プラズマ波観測器(PWP)、惑星間空間磁場観測器(IMF)の3つの機器で 我が国初の太陽風観測を行い、さらにハレー彗星が氷の塊であることを解明しました。 ハレー彗星の探査ミッション終了後もすべての機器が良好な状態を保ち、 1991年には地球磁気圏への再突入及び地球フライバイを行って再び惑星間空間へ旅立ち、 14年にわたって惑星空間の観測を行いました。東北工業大学との共同研究によって、大学で保管されていた貴重なデータを、DARTSに集約して公開することができました。 (2017年8月)


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最終更新日: 2017年11月07日