JUDO2

すざく衛星、あかり衛星など、天文衛星が取得した画像イメージを天球に貼り付けて表示しているツールです。Google mapのようにマウスで移動したり、拡大・縮小、表示イメージの選択と、2種類のイメージを重ねて表示することができます。

宇宙を散歩してみよう

まずはJUDO2の使い方を動画でチェック

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おすすめショット

JUDO2では異なる2種類の観測データを重ねて表示することができます。
おすすめショットをご紹介します。画像をクリックすると、JUDO2が開きます。
前面画像の透明度を変えてイメージの見え方の違いを比べたり、表示するイメージを変更したり、ぜひ実際に触ってみてください!

天体名 画像 表示画像の波長(衛星) 説明
前面 背面
おとめ座銀河団 X線(SUZAKU) 可視光(SDSS9) 銀河系の近傍にある銀河団です。ぼうっと薄く光っているのは大きく広がった高温ガスから放射されているX線で、可視光ではたくさんの銀河が見えています。
ペルセウス銀河団 X線(SUZAKU) 可視光(SDSS9) ペルセウス座の方向にある銀河団です。赤い四角はすざく搭載観測機器の視野で、銀河団の端から端まで観測を行ないました。この観測で、鉄がいつどこから来たのかを明らかにしました。プレスリリース記事
はくちょう座ループ X線(SUZAKU) 赤外線(AKARI) 数千年前に起きた超新星爆発の残骸です。赤外線でもX線でも、爆発して広がっていく殻(シェル)の部分が明るく光っています。地球からだと非常に大きく見える天体なので、衛星の見る方向を変えながらたくさん観測をして、天体全体をカバーしました。
かに星雲 X線(Chandra) 可視光(DSS2) X線で非常に明るい天体です。Chandra衛星は視力が良いので、天体の構造がよく見えています。中心に明るい中性子星がありジェットと円盤が確認できます。
銀河系中心 X線(SUZAKU) 可視光(DSS2) 私たちの銀河系中心で、巨大ブラックホールが存在します。興味深い領域なので数多くの衛星が何度も観測を行いました。青く見えているのが高温プラズマからのX線放射です。可視光では塵に覆われて暗くなっています。
イータカリーナ X線(SUZAKU) 赤外線(GLIMPSE) りゅうこつ座の恒星で、銀河系で最も重たい星です。大質量星同士の連星系です。可視光ではダストの雲で隠れてしまうことが多いですが、ダストを透過して観測できる赤外線では、星々が鮮明に映し出されています。高温ガスから放射されるX線も観測されています。
大マゼラン雲 X線(SUZAKU) 可視光(DSS2) 銀河系の伴銀河の1つとされています。面白い天体が多い領域のため、X線で何度も観測が行われました。X線のほか、あかりによる赤外線観測も行われています。
SN 1987A X線(XMM) 可視光(DSS2) SN 1987Aは1987年に出現した超新星で、大マゼラン雲に存在します。カミオカンデによりニュートリノが検出された天体です。
仲良くならぶ銀河たち X線(SUZAKU) 可視光(DSS2) おおぐま座方向の画像です。左からM81, HOLMBERG IX X-1, SN2014JとM82(重なっています)。
異なる波長で見た銀河面 X線(MAXI) X線(MAXI) MAXIで見た銀河面の画像です。感度の異なる2種類のX線検出器(高いエネルギーのX線と低いエネルギーのX線)で撮った画像を重ね合わせています。赤っぽく見えるのが低エネルギーのX線で、超新星残骸などを示していて、青く見えるのが高エネルギーのX線で、ブラックホールや中性子星を示しています。違ったエネルギーの画像では見え方が全く異なることがわかります。
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