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かぐや高精度SPデータを公開

「かぐや」に搭載された、可視-近⾚外連続分光計スペクトルプロファイラ(SP)が取得したスペクトルデータに、ローカルな地形補正を適⽤することによって得られた、⾼精度SPデータを公開しています。 今回公開するデータは月南極域の⼀部領域を対象として高次処理されたものです。

右上の図は、月の南極(南緯69.5度、西経187.5度)にあるアントニアディ・クレーターの中心付近です。色の付いた部分はSPフットプリントで、色の変化は勾配の大きさの違いを示します。局所的な地形補正は、斜面の大きさに加え、斜面の方位角(ここでは表されていない)を示しています。ベース画像はLRO/WACによるもので、下部の小さなクレーターは直径約10 kmです。右下の図は、 SP_2C_03_02848_S696_E1870.spc (Line#83 at 70.388S, 186.945E) に局所地形補正を適用した例です。観測点は上図の色のついた部分の底に相当します。

(2023年11月)


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Last Modified: 13 December 2023