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観測・成果編

OLIVEの実験成果

地上局−地上局実時間相関テスト

これまでの磁気テープによる「オフライン」VLBIでは、何度でもテープの再生と相関処理を行うことが出来ました。しかしOLIVEでは光回線を使って実時間データ伝送を行うので、相関処理も観測中に行われ(実時間観測)、しかもやり直しができません。ネットワークの伝送遅延や時刻伝送方式など、実時間観測を実現するためには、いくつもの問題点を解決しておく必要があります。

概要図

これらの技術的問題点を解決して、1997年、いよいよ実時間相関テストが行われました。 観測に参加したのは天文台野辺山観測所の45m電波望遠鏡宇宙研臼田観測所の64m電波望遠鏡です。観測周波数は22GHz、観測天体はクエーサー3C345と水蒸気メーザ天体W49Nです。

それぞれの観測局で受信された信号は、光端末を通して、宇宙研相模原管制センターの実時間相関器まで伝送されて相関処理されました。その結果、見事に相関を検出(観測に成功)しました。
これはデジタル光回線を用いて実時間相関技術を実現した、記念すべき成果でした。

<<- データ多重化装置   臼田と野辺山の2Gbpsデータ伝送 ->>


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